カルテは、患者の診療内容や病名やその治療経過、処方薬や検査記録に看護記録が記されたものである。医師の義務で、カルテを書くことが決められて、保存期間も5年間と決められている。また、保険請求の算出にも必要なため、正確に読み取る必要がある。
これらの記録は、医療従事者の研究や教育、病院経営に公衆衛生の面などでも活用される公的な記録である。そして、このカルテの記録を読み取り統計して管理するのが、診療情報管理士である。医療事務のように、直接患者と関わることはない裏方の業務だが、カルテから収集された情報を管理して、またそのデータを必要としている職場に提供する専門的な分野でもある。しかし、この診療情報管理士を行うために、必ず資格を取得しなくてはいけないわけではない。無資格のままでも業務を行うことはできるのだが、専門性の高い職業のため、資格取得することで専門分野に対して自分の理解度をアピールできる。また、診療情報管理士は大規模病院で働くことが多いが、医療従事者でも夜勤のある業務内容ではないため、ライフワークに合わせて働きやすいともいえる。
診療情報管理士は民間の認定資格で、年に1度2月の中旬に行われる。受験資格は、2年制の診療情報管理士通信教育を修了している人、また指定大学及び指定専門学校を単位取得後に卒業した人だ。通信教育で取得出来る資格なので、医療事務として働きながらでも資格取得を目指すことができる。もし、少しでも興味が出てきた人がいたら(需要が高まる【診療情報管理士】とは?)の記事を読むことをおすすめしたい。