診療情報管理士は、カルテから情報を読み取り、統計して管理する役割を持つ職業だ。カルテの内容から、データーベース化をした情報を必要とされる職場に提供して役立ててもらうため、正確さが求められる。また、医師が作成するカルテだけではなく、看護師が作成する看護記録からも情報を読みとり管理している。

これらの情報は個人情報でもあるため、情報管理は大変重要な仕事だ。診療情報管理士は、情報管理も仕事のうちなので、情報を扱う全てのものいたいして責任を担う。そして、医療機器もITが進んでいるので、一定水準のITスキルは必要である。また、カルテは英語やドイツ語である場合も多いので、語学力も必要だと考えておくとよい。言語を理解出来なければ、カルテの読み取りは難しいだろう。さらに、データ化や管理は小さなミスも許されないため、正確さは何より必要になる。これらの要素から、診療情報管理士に向いているのは、地道にコツコツと正確に作業できる几帳面な人が向いていることがわかる。そして管理には、期日や日程のスケジュール管理も含まれる。計画的に業務を進められる人は、作業がスムーズに進められるだろう。

診療情報管理士は、主に1人で黙々と作業することが多いが、正確な情報を統計するために、医師や看護師や他のスタッフとのコミュニケーションは必須だ。的確に必要な情報収集ができる、情報収集能力や必要な情報が聞き出せるコミュニケーション能力がある人は、診療情報管理士に向いているだろう。